パンとコーヒー
イギリスは物価が高いとよく言われる。
越してきて、確かに物価高を肌で感じる。
朝のパンとコーヒーも、外から入手すると合計で1,000円は余裕で超える。
お気に入りのパンはクロワッサン。コーヒーはモカ。
昔住んでいた頃も高かったが、あの頃は学生だったのもあり、学生価格でだいぶ得をしていたと今になって思う。大学の売店では1.5ポンドでラテが買えた。
今買っているモカの値段は3.7ポンド。
物価が高いのは重々承知だが、美味しいクロワッサンとモカを自力で生産する労力を思うと、払ってしまう。
時間を買っている、ということだろうか。
サクサク、ふわふわのクロワッサンと、絶妙な甘さでついついリピートしてしまうモカを作ってくれる人の、人件費。
全然いい、出す出す。
もちろん毎日は贅沢だから、何日かに一度だけである。
日をあけて、小さなお楽しみとしている。
今朝がその何日かに一度の日だったので、次のクロワッサンとモカはまた数日後である。
その数日後のことを考えると、嬉しくなる。
こうやって自分の機嫌を良くしている。
ものすごく単純でおめでたいが、これでいい。
これがいい。